いのちの道コラム

 < 当教会は聖書を神の言葉と信じ、それを生活と信仰の土台にするプロテスタント教会です。

エホバの証人、モルモン教、統一協会とは一切関係ありません。>

 

 

 

いのちの道コラム2018年10月号

 

「壁が崩される時」

大久保満

 

 1990年10月3日、多くの人が不可能ではないか、と思われた出来事がヨーロッパで起きました。ドイツ統一です。二つのドイツを隔てていたベルリンの壁が崩れ落ち、両ドイツの大勢の住民が、国境広場に集まり、共に歓喜しました。その様子は、全世界に報道されました。しかし、このドイツ統一のきっかけを作った出来事があった事については、あまり知られていません。ベルリンの壁が崩壊する、約8年前、東ドイツのライプツィヒという町にある聖ニコライ教会で祈祷会が行われていました。驚く事に、その祈祷会に来ていたほとんどの人が、中高生や青年たちでした。宗教の自由を認められていなかった東ドイツで、彼らは危険を顧みず、毎週月曜日に「悔い改めと平和のための祈り会」を持っていました。彼らは、他の若者たちの様に、暴力やデモ行進、政治に参入する事によって、東ドイツを変えようとしませんでした。彼らは、毎週、忠実に集まり、ドイツの回復のため、悔い改めと平和のために切実に祈り続けました。そして、ベルリンの壁が崩壊する一か月前に行われた平和祈祷会には、実に、約7万人の人々が参加しました。その一か月後、彼らの祈りは聞かれ、大きな暴動もなく、平和的にベルリンの壁が崩壊し、そして、夢にまで見た「統一」が実現したのです。

 一つの国と民族が復興し、回復するのは、法律や制度を変える事によって実現するものではありません。根本的な回復は、いつも神様への切実な悔い改めと平和を願う祈りから始まるのです。もし、信徒一人一人が、教会や共同体のために心から悔い改め、平和を願って祈り続けるなら、神様は、義と愛を持って、私たちの壁を打ち砕き、また、傷を癒し、そして、キリストにあって一つとされるのです。

「信仰による祈りは、病む人を回復させます。主はその人を立たせてくださいます。また、もしその人が罪を犯していたなら、その罪は赦されます。ですから、あなたがたは、互いに罪を言い表し、互いのために祈りなさい。いやされるためです。義人の祈りは働くと、大きな力があります。」                      

ヤコブの手紙5章15-16節

(参考文献:「恵みが勝つ」イ・ジェフン)